いざさらば(読み)イザサラバ

デジタル大辞泉 「いざさらば」の意味・読み・例文・類語

いざさらば

別れるときに言う語。それでは、さようなら。
「いまこそ別れめ、―」〈小学唱歌・あおげば尊し〉
思い立って事をしようとするときや人を誘うときに言う語。さあ、それでは。
「―雪見にころぶ所まで/芭蕉」〈花摘

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 バイ 実例 唱歌

精選版 日本国語大辞典 「いざさらば」の意味・読み・例文・類語

いざ さらば

  1. さあ、それでは。冒頭にあって、行動をうながす時に発する語。
    1. [初出の実例]「目ざましくも云ふ奴(やっこ)かな。去来然(いざさら)ば、同くは此奴射殺(ころ)して頸取て、河内殿に奉らむ」(出典今昔物語集(1120頃か)二五)
  2. 最後の別れにいう挨拶のことば。それでは、さようなら。
    1. [初出の実例]「おもへばいと疾し、このとし月。今こそわかれめ、いざさらば」(出典:唱歌・あふげば尊し(1884))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む