日本大百科全書(ニッポニカ) 「イスタクシワトル火山」の意味・わかりやすい解説 イスタクシワトル火山いすたくしわとるかざんIztaccihuatl メキシコの首都メキシコ市の南東約50キロメートルにある火山。別名イスタシワトル火山。標高5286メートル。オリサバ火山、ポポカテペトル火山につぐ同国第3位の高峰。噴火記録はない。3峰からなる山容が女性の寝姿に似ており、南にあるポポカテペトル火山が男の山なのに対し、女の山として信仰されてきた。山名はナワトル語で「白い女」を意味する。ポポカテペトル国立公園に属する。熱帯地方ながら四季雪を頂き、メキシコ、プエブラ両市周辺の沃野(よくや)を潤す。山麓(さんろく)はコーヒー、タバコ、綿花などの産地である。[諏訪 彰] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例