いちゃ‐つき
- 〘 名詞 〙
- ① 男女がむつまじげにふざけ合うこと。いちゃつくこと。
- [初出の実例]「天人衆の奇麗事に頗(すこ)いきのいちゃつき」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
- 「『いちゃつきが烈しいから、うっかり開けられやしない』婆やは聞えよがしに云ったりした」(出典:邦子(1927)〈志賀直哉〉)
- ② 言い争い。もめ事。苦情。
- [初出の実例]「何かいちゃつきが過て二階を留められたを」(出典:洒落本・柳巷訛言(1783))
- ③ 問題を起こして渋ること。とどこおること。
- [初出の実例]「そんな事にいちゃつきのある奴さんぢゃござんせぬ」(出典:歌舞伎・傾情吾嬬鑑(1788)五立)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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