日本大百科全書(ニッポニカ) 「イヌガヤ科」の意味・わかりやすい解説 イヌガヤ科いぬがやか[学] Cephalotaxaceae 裸子植物で、マキ科、イチイ科とともにイチイ目に入る。マツ、スギのような球果をつくらず、種子は単生するのが特徴。マキ科、イチイ科は種子の外側を種衣または仮種皮(かしゅひ)とよばれる保護組織で包まれるが、イヌガヤ科は裸であり、楕円(だえん)形の種子は柔らかい外種皮と堅い内種皮をもつ。花粉には気室がない。イヌガヤ属のみからなり、日本、朝鮮、中国に5種類分布する。[山崎 敬] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例