日本大百科全書(ニッポニカ) 「イチイ科」の意味・わかりやすい解説 イチイ科いちいか[学] Taxaceae 裸子植物、ショウハク植物綱、イチイ目(分子系統に基づく分類:ヒノキ目)に属する。この目はマツやスギのような球果をつくらず、種子は単生し、被子植物の果実のような外観を呈するのが特徴である。イチイ科(分子系統に基づく分類:イチイ科)は、枝先に密集する鱗片(りんぺん)の腋(わき)に1個または2個の胚珠(はいしゅ)がつき、その外側を仮種皮(かしゅひ)が包む。種子が成熟すると仮種皮は液質となり、赤色、褐色、黄色などになる。世界に5属20種が知られ、日本にはイチイとカヤ、イヌガヤが分布する。[山崎 敬 2018年6月19日][参照項目] | イチイ | カヤ イチイ〔樹形〕 イチイの花・果実〔形態〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例