家庭医学館 「イヌ糸状虫症」の解説
いぬしじょうちゅうしょう【イヌ糸状虫症 Dirofilariasis, Dirofilariosis】
成虫はイヌの心臓に寄生していますが、蚊(か)が媒介して人にも感染します。
[症状]
皮下組織や肺に腫瘤(しゅりゅう)ができます。心臓に寄生することもあります。気管支炎、皮膚の湿疹(しっしん)、アレルギー症状が現われ、重症化することもあります。
[検査と診断]
腫瘤を摘出(てきしゅつ)して、その組織内に虫体がみつかれば診断がつきます。血清反応(けっせいはんのう)で調べる方法も行なわれています。
[治療]
治療はジエチルカルバマジンを2週間内服します。
蚊に刺されないように注意することです。また、イヌのフィラリアの治療をきちんとしておきましょう。