いぶき2号(読み)いぶきにごう

共同通信ニュース用語解説 「いぶき2号」の解説

いぶき2号

地球温暖化原因となる二酸化炭素(C〓(Oの横に小文字の2))やメタンなど温室効果ガス濃度を観測する専用衛星。2009年に打ち上げた初号機と比べ、C〓(Oの横に小文字の2)測定で8倍の精度を持つ。環境省などが運用し、総費用は約440億円。太陽電池パネルを開いた大きさは約16・5メートル、重さは1・8トンとなる。2カ月半後に本格運用を始める。

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知恵蔵mini 「いぶき2号」の解説

いぶき2号

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と環境省、国立環境研究所が共同で開発した温室効果ガス観測衛星。2009年に打ち上げられた「いぶき」の後継機。大きさは5.3メートル×2.0メートル×2.8メートルで、打ち上げ時の質量は約1.8トン。「いぶき」に比べてより高性能センサーが搭載されており、二酸化炭素の観測精度が約8倍に向上している。また、大気中の二酸化炭素が動物などからの自然由来なのか、または工場や火力発電所由来なのかを推定する機能もついている。18年10月29日に鹿児島県種子島宇宙センターからH2Aロケットによって打ち上げられる予定となっている。

(2018-8-30)

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