改訂新版 世界大百科事典 の解説 イブン・タグリービルディーIbn Taghrībirdī生没年:1409ころ-70 マムルーク朝時代のエジプトの歴史家。父は小アジア出身のマムルーク(奴隷軍人)。早くからスルタンの宮廷に出入りし,マクリージーやアイニーなどの高名な学者に師事して歴史学をはじめとするイスラム諸学を修めた。また軍人としての才覚もあらわし,1445年にはパシャとしてメッカ巡礼団の保護に当たった。主著はイスラム初期からマムルーク朝時代に至る年代記《輝く星》。ほかに大部な伝記集《清浄な泉》がある。執筆者:佐藤 次高 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by