インガリク族(読み)インガリクぞく(その他表記)Ingalik

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インガリク族」の意味・わかりやすい解説

インガリク族
インガリクぞく
Ingalik

アサバスカン語族に属する言語を話す北アメリカインディアンの一民族。内陸アラスカの山間部に居住し,漁労および狩猟生業とする。衣食住にわたって,隣接民族イヌイット (エスキモー) の文化的影響を受けたが,樹皮製カヌーなどの伝統的な要素も保持していた。火風呂小屋と男性の家を兼ねるカシムが村落生活の中心をなした。遊戯に強い関心を示しアニミズム信仰を特徴とする。現在の人口は数百人にすぎないと推定され,そのほとんどが西洋の文化に同化してしまっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android