イン・キン・ひとしい・すくない

普及版 字通 の解説


4画

[字音] イン・キン
[字訓] ひとしい・すくない

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
勹(ほう)+二。〔説文九上に「少なり。勹二に從ふ」とするが、その会意の義について説くところがない。あるいは包裹する所が少ないとするのであろう。勹は旬の初文で、光るもの。二はの形で、一定量の金属を鋳こんだ塊の形、金文にその字形がみえる。鈞の初文。

[訓義]
1. 一定量であるから、ひとしい、あまねし、ととのう。
2. 小塊の形であるから、すくない、わかつ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ヒトシ・アマネシ・スクナシ、匂同じ、ニホフ・カホル

[声系]
〔説文〕に旬を声とする。その勹はもと九の形に近く、九は竜の形。旬は天界の竜を示す字であった。

[熟語]
調
[下接語]
・風・綿

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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