インティ

改訂新版 世界大百科事典 「インティ」の意味・わかりやすい解説

インティ
inti

ケチュア語で太陽の意味。インカ族インカ文明)の宗教では,万物は創造神ビラコチャによってつくられ,太陽もまたこの神が創造したと説明される。その太陽は,インカ族の祖先でもあり,インカ族の首長すなわちインカ帝国皇帝は太陽の子であった。インカ帝国は,中央アンデスの諸民族を征服したのちに,国家統合の方法として,インカ族の宗教の普及を図り,各地に太陽の神殿を建設し,神殿の土地と家畜の管理を人民の義務とした。また,アクリャワシという処女の館を神殿に付属して設け,選ばれた処女たちに儀式用の織物を作らせたりした。インカ帝国の儀式では,創造神,太陽,雷光はつねに最高の権威をもっていた。そして毎年6月に,インティ・ライミという太陽に対する盛大な儀式が挙行された。太陽の輝きは黄金の輝きと同一視され,クスコの太陽の神殿は,コリカンチャすなわち黄金の囲いともよばれ,内部はさまざまな黄金で飾ってあった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

普及版 字通 「インティ」の読み・字形・画数・意味

梯】いんてい

竹梯子

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停】いんてい

平均

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【殷】いんてい

祖祭の名。

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