インターコスモス(その他表記)Intercosmos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インターコスモス」の意味・わかりやすい解説

インターコスモス
Intercosmos

ソ連と東ヨーロッパ諸国が共同軌道に乗せた人工衛星。 1969年 10月ソ連で打上げられ,ソ連,東ドイツルーマニアチェコスロバキアハンガリーポーランドブルガリアの7ヵ国が,太陽の放射線紫外線などを共同観測した。 69年 12月に2号,70年8月には3号,70年 10月には4号が打上げられ,2号からはキューバも共同観測に加わった。 73年4月 19日に打上げられたものは,N.コペルニクス生誕 500年を記念して,「コペルニクス 500」と名づけられた。 70年代末までに 20個が打上げられた。ソ連邦崩壊までは,「ソ連東欧宇宙連合」という宇宙科学の推進機関を表わす名称としても用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android