知恵蔵mini 「インターフェロンベータ」の解説 インターフェロンベータ 免疫調節作用や抗ウイルス作用などを有するたんぱく質の一種。悪性皮膚がんや肝炎の治療薬、ウイルス研究用の試薬などの有効成分として使用される。ヒトの細胞から作られる「天然型」と、動物の細胞や細菌から作られる「非天然型(遺伝子組換え型)」があるが、いずれも生産に大規模な培養施設を必要とするため、成分の価格は1マイクロ・グラム(100万分の1グラム)当たり約3万3千円~11万円と非常に高価である。しかし、2017年に日本の研究チームがゲノム編集技術によってインターフェロンベータを含む卵をニワトリに産ませることに成功し、同成分を用いた薬を安価に製造する新手法として期待されている。 (2017-10-24) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報