インダストリアルパーク(その他表記)industrial park

翻訳|industrial park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インダストリアルパーク」の意味・わかりやすい解説

インダストリアルパーク
industrial park

地域経済の発展をはかる目的で,計画的に企業を集積させた地域。産業用地,企業用地ともいう。1950年代にアメリカ合衆国において生産拠点として考案されたが,産業活動が高度化するにつれ,1980年代にはインキュベーションイノベーション(→技術革新)を促進するための産業開発拠点へと変化した。日本では 1980年以降,大量生産拠点から高付加価値製品の生産拠点へと転換をはかるため,企業誘致型から,域内で新しい産業を創出し雇用を生み出す開発型の地域振興施策が進められた。農村地域工業等導入促進法によって指定を受けた各企業は,税制助成奨励金融資の面で優遇措置が受けられる。中小企業基盤整備機構は,新規立地・増設を進める事業者のために産業用地を提供し,創業・新事業展開の促進,経営基盤の強化などの支援を行なっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のインダストリアルパークの言及

【企業団地】より

…また,アメリカ合衆国では新しい工業の発展が第2次大戦中から技術革新を伴いながら進行し,これに呼応しながら鉄道会社,不動産会社などの民間資本や民間団体,地方公共団体によって新しい形の工業団地建設がさかんに進められた。道路や情報手段の整備・発展,自動車通勤の急増,貨物輸送の大型化,労働環境の改善,地域社会との融和といった工業をめぐる諸条件の変化に対応しながら,古い形の工業団地を改善しつつインダストリアル・パーク=工場公園とよばれ,15~100haにも及ぶ,緑化など環境整備の行き届いた新しい形の工業団地が各地に造られており,その数は全国で1000をこえている。 日本でも,埋立てなどによる工業用地造成事業はすでに戦前から行われてきたが,本格的な工業団地の造成は第2次大戦後の1958年に首都圏整備法に基づき,相模原市,平塚市,八王子市などで団地が造られたことに始まる。…

※「インダストリアルパーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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