インテルポラーティオー(読み)いんてるぽらーてぃおー(その他表記)interpolatio ラテン語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「インテルポラーティオー」の意味・わかりやすい解説

インテルポラーティオー
いんてるぽらーてぃおー
interpolatio ラテン語

ローマ法大全』の編纂(へんさん)者によりなされた改竄(かいざん)。6世紀、東ローマ皇帝ユスティニアヌスは、古典期法学隆盛時代の法学者の学説や皇帝の発した勅令を整理し、『学説彙纂(いさん)』『勅法彙纂』を編纂するに際し、編纂人に、収録すべき法文中の重複や抵触する部分、当時の社会の実情にあわない部分を削除変更し、新たな文章を挿入する権限を与えた。こうしてなされた改竄は、編纂人の代表トリボニアヌスの名にちなんで「トリボニアヌスの修正」ともいわれる。19世紀以降、どれがインテルポラーティオーかについての本格的研究が進められ、これがローマ法の歴史的研究の新展開を促すこととなった。

[佐藤篤士]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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