インディアン再組織法(読み)いんでぃあんさいそしきほう(英語表記)Indian Reorganization Act of 1934

日本大百科全書(ニッポニカ) 「インディアン再組織法」の意味・わかりやすい解説

インディアン再組織法
いんでぃあんさいそしきほう
Indian Reorganization Act of 1934

正確には「インディアン土地資源保持発展、インディアンの実業維持の権限拡大、インディアンのための融資制度の確立、インディアンの自治の諸権利の承認、インディアンのための職業教育の提供、およびその他の目的を定める法」という。アメリカ合衆国の過去のインディアンに対する土地の割当て政策を変更し、部族組織を促進させようとするものであり、インディアンの共同体の生活の重要性を改めて承認したもの。合衆国のインディアン政策のなかでもっとも重要な法律の一つである。1934年6月18日に制定され、第二次世界大戦の影響など困難な状況もあったが、すべてのインディアン部族の4分の3以上が、同法の効力下に置かれたといわれる。

[上田伝明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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