最新 地学事典 「インド楯状地」の解説
インドたてじょうち
インド楯状地
Indian shield
インダス・ガンジス平原より南の先カンブリア界が分布する地域。始生代中~後期のクラトン地域とその間の変動帯および被覆岩層からなる。原生代中~後期変動で全体が融合し,古生代初期に部分的に再変動を受けたが以後安定化。始生代クラトンは中~低変成度の花崗岩・緑色岩帯からなり,原生代中~後期のインド中央構造帯とナルマダリフトにより南北2地域に分割。北部のアラバリ・クラトンは西部のBanded gneiss complexと東部のBundelkhand花崗岩からなり,両者の間にはアラバリ系・ビンディヤン系が分布。西縁には原生代中期のデリー褶曲帯が分布。南部地域はダルワール・バスター・シンブムの3クラトンからなり,その間にゴダバリとマハナディの2リフトが介在。クラトンを覆うプラットフォーム堆積物には,カッダパー系(原生代中期,主に南部に分布,北部ではデリー系)とビンディヤン系(主に北部,南部ではクルヌール系)がある。南部クラトン地域の南~東縁にはグラニュライト相の深成岩・変成岩帯が分布。これらはかつて同一の始生代地質区とされたが,ケララコンダライト帯(原生代),ケララ・タミルナードグラニュライトブロック(原生代),ニルギリ・マドラスブロック(始生代中~後期),東ガートグラニュライト帯(原生代)の4帯に区分。各帯の境界は構造線。
執筆者:吉田 勝・加納 隆
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

