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ウィトロカイト(その他表記)whitlockite

改訂新版 世界大百科事典 「ウィトロカイト」の意味・わかりやすい解説

ウィトロカイト
whitlockite

鉱物一種化学組成はCa3(PO42であるが,通常Ca2⁺の一部を少量のMn2⁺,Fe2⁺,Mg2⁺などで,またPO43⁻の一部を少量のCO32⁻により置換している。六方晶系に属し,ときには板状結晶となるが,粒状集合体,土壌状を示す場合もある。無色,白色,灰色を呈し,モース硬度5,比重3.15。ペグマタイト中にその末期生成物として石英,リョウ鉄鉱およびリン灰石などのリン酸塩鉱物を伴って産出する場合や,リン酸塩岩石中に存在する場合などが報告されている。人工物としては特殊な金属製錬鉱滓中に含有されていることもある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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