日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィンディシュグレーツ」の意味・わかりやすい解説
ウィンディシュグレーツ
うぃんでぃしゅぐれーつ
Alfred Candidus Ferdinand Windischgrätz
(1787―1862)
オーストリアの公爵、元帥。ブリュッセル生まれ。1804年オーストリア陸軍に入り、13、14年の対ナポレオン戦争に参加して功績があり、40年ボヘミアの司令官に任ぜられた。48年6月プラハの暴動を鎮圧、10月には全オーストリア軍司令官としてハンガリーに遠征、ついでウィーンに入り、各地の革命運動を抑えた。翌年ふたたびハンガリーに出兵したが、鎮定に失敗し、4月免官となった。59年マインツの連邦要塞(ようさい)地総督、61年オーストリア上院議員となり、保守派の連邦主義の指導者と目されたが、翌年3月21日ウィーンで没した。
[中井晶夫]