ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィーンの変位法則」の意味・わかりやすい解説 ウィーンの変位法則ウィーンのへんいほうそくWien's displacement law 温度 T の黒体放射のエネルギースペクトル u(ν,T) が最大になる波長 λm が T に反比例し,λmT=b ( b は定数) の式で表わされるという法則。ただし ν は熱放射の振動数である。この法則は実験的に精密に確かめられ,定数 b は 2.8978 mm・K と決定された。これによって高温度の測定ができる。たとえば,太陽光線の強度が最大となる波長が測定によって約 0.5μmであることを知れば,ウィーンの変位法則を使って,太陽の表面温度は 5800K であると推定できる。 1893年にドイツの物理学者 W.ウィーンによって発見された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by