ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェストミンスター会議」の意味・わかりやすい解説 ウェストミンスター会議ウェストミンスターかいぎWestminster Assembly イギリス国教会(→アングリカン・チャーチ)を改革するため長期議会が招集した教会会議。イギリス上下両院の平信徒議員 30人,イングランド聖職者 121人,スコットランド長老派代表信徒 3人,聖職者 5人からなり,1643年7月1日から 1649年2月22日まで 1163回の会合がウェストミンスター寺院で開かれ,さらに 1652年まで断続的に開かれた。教義的には全員カルバン主義に立っていたが,教会統治形態については,主教制派,俗権による支配を認めるエラストゥス派(→エラストゥス説),独立派,長老派の 4派に分かれた。大,小のウェストミンスター教理問答書,ウェストミンスター信仰告白(→信仰告白),公共礼拝式文を定めたが,1660年の王政復古とともにイングランドでは公的地位を失った。しかしスコットランド教会および全世界の長老派諸教会では,一般に広く受け入れられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by