アングリカン・チャーチ(読み)あんぐりかんちゃーち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アングリカン・チャーチ」の意味・わかりやすい解説

アングリカン・チャーチ
Anglican Church

イギリス教会,またはイギリス国教会の一般的呼称。 16世紀に教皇クレメンス7世がヘンリー8世の離婚の承認を拒んで以来,アングリカン・チャーチ Ecclesia Anglicanaの名は新しい教会分裂の標語となった。この教皇の支配からの離脱背後にはウィクリフ以来の反ローマ的な動きがあり,さらにはエラスムスやコレットらによるスコラ学の批判などがそれを促進した。ヘンリー8世は教会の首長となり,次のエドワード6世および大主教クランマーのもとで『第1,第2祈祷書』 Book of Common Prayer (1549,52) がつくられ,さらに信仰大綱『四十二個条』がつくられて改革は進んだ。のちメアリー1世の反動が起ったが,エリザベス1世と大主教パーカーによって再度『祈祷書』と『三十九信仰個条』が制定され,イギリス教会は教義上の立場を明確にした国家教会として出発した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アングリカン・チャーチ」の意味・わかりやすい解説

アングリカン・チャーチ
あんぐりかんちゃーち

イングランド教会

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