ウェルスバッハ

化学辞典 第2版 「ウェルスバッハ」の解説

ウェルスバッハ
ウェルスバッハ
Welsbach, Carl Freiherr Auer von

オーストリアの化学者,発明家.ウィーンに生まれ,のちにハイデルベルク大学でR.W.E. Bunsen(ブンゼン)に師事した.1885年,当時は希土類元素の一つと考えられていたジジミウム(didymium)の分離に成功して,新元素ネオジムとプラセオジムを発見し,1907年にはイッテルビウムから新元素ルテチウム(フランスのG. Urbain(ユルバン)の命名で,Welsbachはカシオビウムと名づけた)を分離するなど,希土類元素の研究に貢献した.電灯におされてガス照明が危機に陥ったとき,酸化トリウム酸化セリウムとをしみ込ませたガスマントルを1885年に発明して,ガスの光を改良した.また,1898年には最初の金属線条電球であるオスミウム白熱電灯を発明した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む