日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェーナー」の意味・わかりやすい解説
ウェーナー
うぇーなー
Herbert Wehner
(1906―1990)
ドイツ連邦共和国(旧西ドイツ)の政治家。ドレスデン生まれ。若いころアナキストであったが、1927年ドイツ共産党に入党。1931年党中央委員。1933~1935年国内で地下活動ののち、モスクワへ亡命。1941年コミンテルンの指令でスウェーデンへ潜入、翌1942年逮捕された。1946年帰国後は社会民主党員となり、1949年党幹部会に入る。1958~1973年副党首。1959年のゴーデスベルク綱領採択による現実路線への転換、1966年キリスト教民主・社会同盟との大連立、東西ドイツ関係などに指導的役割を果たした。
[中川原徳仁]
『伊藤光彦著『謀略の伝記――政治家ウェーナーの肖像』(中公新書)』
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