改訂新版 世界大百科事典 「ウォリス諸島」の意味・わかりやすい解説
ウォリス[諸島]
Wallis Islands
南太平洋のフィジーの北東約400kmに位置するフランス領の諸島。フランス語ではワリー諸島Îles Wallis。面積60km2の小火山島ウベアとこれを囲む12個のサンゴ礁島とからなる。人口9300(2008)。行政上は南西約200kmにあるフトゥナ,アロフィの両火山島(総面積94km2)と一体となっている。住民はポリネシア人で,タロイモ,ヤムイモ,バナナなどの自給農業を営み,現在すべてカトリック教徒である。最初のヨーロッパ人来航者は1767年のイギリス人サミュエル・ウォリスで,島名はこれにちなむ。1887年フランス保護領となり,1913年にフランス植民地,59年にフランス海外領土となった。
執筆者:石川 栄吉
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報