日本大百科全書(ニッポニカ) 「タロイモ」の意味・わかりやすい解説
タロイモ
たろいも
taro
サトイモ科(APG分類:サトイモ科)サトイモ属Colocasiaの植物で、オセアニアの熱帯から温帯にかけて広く栽培され、主要な食糧となっているものの総称。いも(地下茎)を食用とするものがほとんどであるが、葉柄や葉身を食用とする品種もある。大部分はC. esculenta (L.) Schottであり、これはいわゆるオセアニアのタロや西インド諸島のダシーンdasheen、アフリカのココヤムcocoyam、日本のサトイモなどが含まれる。ほかにアジア原産で西インド諸島で栽培されるエドエeddoe(C. antiquorum Schott)やマレーシア原産で日本でも栽培されているハスイモC. gigantea Hook.f.も含まれる。また、インドクワズイモ、キルトスペルマ類もタロイモとよばれる。
[星川清親 2022年1月21日]