南太平洋、サモア諸島の西にある火山島群で、ウォリスとフトゥナという大きな二つの諸島と多くの小さな島々からなるフランスの海外自治体。フランス語読みではワリス・エ・フュチュナWallis-et-Futuna。1842年以来フランスの支配下にあり、87年保護領となったが、住民投票により1961年からフランス海外領土となり、さらに海外県への移行を目ざしている。面積はウォリス諸島159平方キロメートル、フトゥナ諸島115平方キロメートル、合計274平方キロメートル。人口はウォリス諸島9528、フトゥナ諸島4638、合計1万4166(1996)である。ウォリス・フトゥナ諸島の人々はニュー・カレドニアにも労働者として多数移住しており、ニュー・カレドニアにおける人口は1万7763(1996)を数える。ウォリス・フトゥナ諸島は位置的にメラネシアに属するが、住民はポリネシア系である。フトゥナ諸島は別名ホールンHorne諸島(フランス語読みオルヌ)ともいい、フトゥナ島とアロフィAlofi島からなる。首都はウォリス諸島ウベア島のマタ・ウツMata-Utu(人口1137、1996)。
[大島襄二]
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