ウコションコウシ(読み)うこしよんこうし

日本歴史地名大系 「ウコションコウシ」の解説

ウコションコウシ
うこしよんこうし

アブタとウスの境界地点をさすアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入って有珠うす村に包含されたとみられる。「ウコシヨンコウシ」のほか「ウゴシヨンコウシ」(地名考并里程記)、「ヲコシヨンコウス」(協和私役)などと記される。「ウス アフタ 陸路領分境 従アフタ会所元以南三十弐丁弐間」(場所境調書)に位置し、「西フレナイ領八里廿九丁二間、東ウス領五里九丁」という標柱があった(廻浦日記)。「地名考并里程記」は本来の表記を「夷語ウゴシヨンゴヱウシ」であるとし、「則、口達すると云ふ事、扨、ウゴとは互にと云ふ事、シヨンコとは口上と申事、ヱウシとはヱウシテの略語にて、告る又は示すと申事なり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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