伊達市(読み)ダテシ

デジタル大辞泉 「伊達市」の意味・読み・例文・類語

だて‐し【伊達市】[北海道]

伊達

だて‐し【伊達市】[福島県]

伊達

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「伊達市」の解説

伊達市
だてし

面積:一七〇・二五平方キロ(境界未定)

昭和四七年(一九七二)四月に有珠うす伊達町が市制施行して成立。胆振支庁管内の西部に位置し、北は虻田あぶた虻田町有珠郡壮瞥そうべつ町、南は室蘭市、東は登別市に接し、西は内浦湾(噴火湾)に臨む。市域は南北に細長い。虻田町・壮瞥町との境界に有珠山があり、壮瞥町との境は一部境界未定。登別市との境界一帯は山林地で、その西に紋別もんべつ(七一四・五メートル)稀府まれつぷ(七〇二・一メートル)がそびえ、市域北部を流れる長流おさる川は伊達市街の西で内浦湾に注ぐ。海岸線に沿ってJR室蘭本線、その東側を国道三七号、さらに東側を道央自動車道が走る。国道三七号は長流川の西で壮瞥町へ向かう国道四五三号を分岐し、国道三七号と道央自動車道伊達インターチェンジは主要道道伊達インター線で結ばれている。近世はウス場所の一部。明治二年(一八六九)八月の国郡画定により胆振国有珠郡所属となる。当市域を含む有珠郡は、同月仙台藩一門亘理伊達家の伊達邦成の支配地となり、旧家臣の集団移住があって有珠郡は大きな発展をみせ、同四年八月に開拓使の管轄となった(「地方沿革略譜」など)。明治六年までに有珠村小砂流別おさるべつ(長流村)紋鼈もんべつ村・今礼稀府いまれまれつぷ(稀府村)知前別ちまいべつ(黄金蘂村)が成立(胆振国地誌提要)


伊達市
だてし

2006年1月1日:伊達郡月舘町霊山町保原町・伊達町が合併・市制施行
【月舘町】福島県:伊達郡
【霊山町】福島県:伊達郡
【保原町】福島県:伊達郡
【伊達町】福島県:伊達郡
【梁川町】福島県:伊達郡


伊達市
だてし

2006年3月1日:伊達市が有珠郡大滝村を編入
【伊達市】北海道:胆振支庁
【大滝村】北海道:胆振支庁

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伊達市」の意味・わかりやすい解説

伊達〔市〕
だて

北海道南西部,内浦湾に面する市。北東に旧大滝村をなす飛び地がある。明治3(1870)年仙台藩の支藩,亘理藩藩主の伊達邦成が家臣とともに入植。1900年東紋鼈(ひがしもんべつ)村,西紋鼈村,稀府(まれふ)村,黄金蘂(おこんしべ)村,長流(おさる)村,有珠村の 6村が合体して伊達村が成立。1925年町制施行。1972年市制施行。2006年大滝村を編入。道内では比較的気候が温暖で,農業が発達。ハクサイ,ネギ,キャベツなどの野菜類を中心に,テンサイ,豆類を栽培するほか,有珠山などの山地斜面では畜産も行なわれる。甜菜糖や農産物の加工,農業機械などの工場および火力発電所が立地。内浦湾ではホタテガイが養殖される。内陸の大滝では林業,製材業が行なわれる。有珠の善光寺跡は国の史跡。同じく国の史跡の北黄金貝塚は,2021年「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産として世界遺産の文化遺産に登録された。旧三戸部家住宅,北海道有珠モシリ遺跡出土品などは国の重要文化財。ほかに伊達市開拓記念館,アイヌ民族の地位向上に努めた宣教師夫妻を記念するバチラー夫妻記念堂などがある。大滝の北湯沢温泉一帯は支笏洞爺国立公園に属する。JR室蘭本線,国道37号線,276号線,453号線が通り,道央自動車道の伊達インターチェンジがある。面積 444.21km2(境界未定)。人口 3万2826(2020)。

伊達〔市〕
だて

福島県北東部,福島盆地東部にある市。北東で宮城県に接する。北西部を阿武隈川が流れ,東は阿武隈高地北部に接する。 2006年伊達町,梁川町,保原町,霊山町,月舘町の5町が合体して市制。古くから養蚕が盛んで,江戸時代中期には阿武隈水運で蚕種,生糸などが輸送されるようになり,生糸の産地また取引地として発展した。第2次世界大戦後繊維産業が興り,ニット製品の製造が盛んになった。電子機器,弱電,食品などの工場も立地。砂質の土地をいかしてリンゴ,モモ,ブドウ,サクランボなどの果樹栽培が盛んで,あんぽ柿の産地としても知られる。イチゴや野菜のハウス栽培も行なわれる。毎年3月に行なわれる厳島神社例祭のつつこ引き祭は,300年の伝統をもち有名。東部の霊山 (825m) は国の史跡・名勝に指定されており,一帯は霊山県立自然公園に属する。 JR東北本線,阿武隈急行,国道4号線,115号線,349号線,399号線が通る。面積 265.12km2。人口 5万8240(2020)。

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