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うすもの うすもの

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

うすもの
うすもの / 羅

薄織の絹布の総称で、絽(ろ)、紗(しゃ)、明石(あかし)、越後上布(えちごじょうふ)のような生地でつくった夏用の単衣(ひとえ)の衣類をいう。「軽羅(けいら)」「薄絹(うすぎぬ)」「薄機(うすばた)」の意で、『日本書紀』にすでにみられるように、きわめて古くから衣料として用いられたらしく、『延喜式(えんぎしき)』にもしばしば現れている。下着が透けて見え、たいへん涼しげで、夏を彩る代表的な風物となっているといってよい。
 俳諧(はいかい)では夏の季語で、『ひさご』(1690年序)に「羅に日をいとはるゝ御かたち」(曲水)などとある。[宇田敏彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のうすものの言及

【紗】より

…紗はと同様に,中国においてきわめて古い歴史をもつと考えられるが,羅より一層耐久性に乏しいためか,漢から隋・唐にかけて出土する羅ほど多くの例をみない。日本では平安以降〈うすもの〉と称して,装束類の夏衣料に広く活用されてきた。無紋の紗を〈素紗〉,文様を織り出したものを〈紋紗〉といい,さらに紋紗は地を紗織とし文様を平組織とした〈顕紋紗〉と,地を平組織として文様を紗織とした〈透紋紗〉とに分けられる。…

【綟り織】より

…すなわち振綜絖(ふるえそうこう)という特殊装置を用いることによって,〈搦み経(からみだて)〉が他の糸〈地経(じだて)〉の左右に転じつつ織製されるもので,(ろ),縠(こめ)織などがこの種の織物に属する。薄いレース状の外観から〈うすもの〉と呼ばれて珍重され,各種の紋織物や染に応用されている。織物の三原組織(平織,綾織,繻子(しゆす)織)にこの綟り織を加え,四原組織と呼ぶほど,基本的な織組織とされている。…

※「うすもの」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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