うたてあり

精選版 日本国語大辞典 「うたてあり」の意味・読み・例文・類語

うたて あり

  1. ひどい。いやだ。嘆かわしい。困ったことである。よくない。
    1. [初出の実例]「うたてあるぬしのみもとにつかうまつりて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

うたてありの語誌

中古、和文系の文に頻用され、「(瘧病を)ししこらかしつる時はうたて侍を」〔源氏若紫〕など、「うたて侍り」の形をとることもある。しかし、中世形容詞「うたてし」にその地位を譲って衰退

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android