瘧病(読み)ぎゃくへい

精選版 日本国語大辞典 「瘧病」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐へい【瘧病】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「へい」は「病」の漢音 ) =ぎゃく(瘧)
    1. [初出の実例]「瘧病多種各不同形」(出典医心方(984)一四)
    2. 「昔将軍頼光公ぎゃくへいを煩い給ふ」(出典:慶長見聞集(1614)四)

瘧病の補助注記

挙例の「医心方」には、温瘧・寒瘧・瘧・労瘧・鬼瘧の五瘧が挙げられているが、間欠性熱病の総称と考えられる。


おこり‐やみ【瘧病】

  1. 〘 名詞 〙 おこりを病むこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「今暁度御堂、縁瘧病之疑者、今日可行啓」(出典:小右記‐長和元年(1012)六月八日)

ぎゃ‐へい【瘧病】

  1. 〘 名詞 〙 「ぎゃくへい(瘧病)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「小法師にて有りし時、瘧病(ギャヘイ)を如法大事に労(いたはり)て」(出典:雑談集(1305)四)

ぎゃく‐びょう‥ビャウ【瘧病】

  1. 〘 名詞 〙ぎゃく(瘧)
    1. [初出の実例]「久しく瘧病(ギャクビャウ)(〈注〉オコリ)にくるしみ」(出典:読本唐錦(1780)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android