ウプランド(その他表記)houppelande

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウプランド」の意味・わかりやすい解説

ウプランド
houppelande

14世紀後半から 15世紀前半にかけて,フランスを中心に流行したガウン形式のゆったりした衣服。初期には立ち襟で首をおおうように仕立てられ,頭からかぶって着た。このため胸までボタン留めにされた。のち次第に襟なしや折返しの襟がつくようになり,袖口や裾には鋸歯状の,あるいは連続した花びら形の切込み装飾がつけられた。男性用は通常,腰丈か膝丈でローウエストベルトがあり,女性用は床丈か引き裾で胸高にベルトを締めた。一般にサテンビロード金襴など豪華な布地で仕立て,毛皮の縁取りや刺繍宝石などを飾って,華麗優美さを競った。裏地と表地との強烈な色彩対比が特徴的である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む