石質隕石(読み)セキシツインセキ(英語表記)stony meteorite

デジタル大辞泉 「石質隕石」の意味・読み・例文・類語

せきしつ‐いんせき〔‐ヰンセキ〕【石質×隕石】

主成分珪酸塩鉱物隕石落下する隕石の約90パーセントを占める。小さな球状の粒を含むコンドライトと含まないエイコンドライトとに分けられる。

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百科事典マイペディア 「石質隕石」の意味・わかりやすい解説

石質隕石【せきしついんせき】

ケイ酸塩を主成分とする隕石。少量の金属相およびトロイライト相を含む。コンドルールと呼ばれる球状物質を含むか含まないかでコンドライトエコンドライトとに細分される。ケイ酸塩は,カンラン石,輝石斜長石からなる。鉄隕石に比べ風化に対する抵抗が弱く,かつ,地表岩石との見分けがむずかしいので,発見される割合は少ないが,落下する隕石の大部分は石質隕石である。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石質隕石」の意味・わかりやすい解説

石質隕石
せきしついんせき
stony meteorite

おもにケイ酸塩鉱物から成る隕石。落下が目撃された隕石の約 66%を占める。しかし落下が目撃されていなくてあとから発見されたものでは,石質隕石の比率は約6%になる。石質隕石はコンドリュールを含むもの (コンドライト ) と含まないもの (エイコンドライト ) の2種に大別される。石質隕石を構成するおもな鉱物は,橄欖石,輝石,斜長石,蛇紋石のほか,少量の鉄-ニッケル合金とトロイライトなどである。

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世界大百科事典(旧版)内の石質隕石の言及

【隕石】より

…なお,少数ではあるが,月や火星起源の隕石が近年発見されている。
[隕石の分類]
 ニッケルNi,鉄Feがいくら含まれていたかにより鉄隕石(隕鉄),石質隕石および石鉄隕石に大別される。石質隕石はさらに化学組成と組織により細分され,コンドルールとよばれる球状物質を含むか含まないかでコンドライトエコンドライトに分類される(図)。…

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