エウパリノス(読み)えうぱりのす(その他表記)Eupalinos

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エウパリノス」の意味・わかりやすい解説

エウパリノス
えうぱりのす
Eupalinos

生没年不詳。古代ギリシアの技術者。紀元前6世紀前半ごろ、サモスの僭主(せんしゅ)ポリクラテスPolykratēs(前522ころ没)の時代に活躍したと推定される。エウパリノスはサモスに大規模な水道を建設し、その遺跡が1882年に発見された。この水道で注目されるのは、長さ1000メートル、高さと幅が約1.75メートルのトンネルが両端から開削されていることで、かなり高度な水準測量が行われたことを物語っている。なお、水道の水は、トンネルの床に掘られた幅60センチメートルの溝に敷設された粘土製の管を流れるようになっており、溝の出口は、入口に比べ垂直方向で8.3メートル下がっている。

[平田 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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