サモス

百科事典マイペディア 「サモス」の意味・わかりやすい解説

サモス[島]【サモス】

エーゲ海東部,スポラデス諸島の島。ギリシア領。トルコ海岸からわずか2kmにある。山がちで最高点は標高1450m。ブドウ,オリーブタバコを産し,甘口ワインが有名。前11世紀にイオニア人の植民が行われた。1453年にトルコ領。1832年に自治を獲得し,1923年ギリシアに併合ピタゴラスの生地。付近の島々を含め一県をなし,中心都市はサモス。ピタゴリオン遺跡ヘラ神殿は1992年世界文化遺産に登録された。総面積778km2。4万3595人(2001)。
→関連項目ピタゴリオンとヘラ神殿

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「サモス」の解説

サモス
Samos

イオニアの島。対岸ミレトスとたびたび争う。前6世紀後半,海上発展の全盛をみた。デロス同盟の有力成員であったが,離反を試み,鎮圧されて自治権を失う。前5世紀末,土地貴族と平民が激しく争った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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