家庭医学館 「エキノコッカス症」の解説
えきのこっかすしょうほうちゅうしょう【エキノコッカス症(包虫症)】
人への感染は、イヌやキツネに寄生している条虫から排出された虫卵(ちゅうらん)が偶然口に入ることによりますが、ウサギ肉から感染する例もあります。
●症状
寄生部位によって症状は異なりますが、たびたび悪性腫瘍(あくせいしゅよう)と誤診されます。大部分が肝臓に寄生します。
●治療
外科的に包虫を摘出(てきしゅつ)するのが確実な治療ですが、包虫液がもれてショックの危険があります。薬剤治療としてはアルベンダゾールの服薬・休薬をくり返します。
●予防
流行地では野犬やキツネとの接触を避け、川水や井戸水は生で飲まないことです。また、野イチゴや野菜は十分に洗ってから食べましょう。