エストニア史(読み)エストニアし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エストニア史」の意味・わかりやすい解説

エストニア史
エストニアし

すでに古代にエストニア人祖先にあたるフィン=ウゴル系の諸部族が現在地 (バルト海沿岸) に居住。9世紀にバリャーグ人侵入を受け,10~11世紀古代ロシア国家の宗主権下に入る。 13世紀初頭デーン人に征服され,14世紀中頃ドイツ騎士団の支配下に入った。以後 20世紀初頭まで国内におけるドイツ系貴族の支配が確立。 16世紀スウェーデン,デンマークモスクワポーランドに分割占領され,17世紀中頃一時スウェーデンの手に帰したが,18世紀初頭北方戦争でロシア領となった。 19世紀後半ロシア国家とドイツ系封建貴族の支配に対する民族運動が発生。 1917年ロシア革命に際し,ソビエト権力が成立。しかしドイツ軍によって排除され,18年民族派が独立を宣言。 18~34年多元的民主主義体制,34~40年 K.パッツの権威主義的独裁体制を経て,40年ソ連武力併合され,一時ドイツに占領され,その後ソ連の構成共和国となったが,90年独立を宣言。翌 91年9月独立し国連に加盟した。

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