改訂新版 世界大百科事典 「エッカルツハウゼン」の意味・わかりやすい解説 エッカルツハウゼンKarl von Eckartshausen生没年:1752-1803 ドイツの神秘思想家。南ドイツのバイエルンを中心に裁判官,枢密公文書官などの公的生活を送るかたわら,当時の終末論的神秘思想運動の中心人物として活躍した。サン・マルタンやラーファターと接触し,神の愛に貫かれた君主制国家建設を夢見,ロシア皇帝に強く働きかけた。ヨーロッパ中心主義を批判し,神の知による万象の観察認識を主張,神の未知の力や超心理学の領域の解明に努力した。《魔術をとく鍵》(1788),《ベンガルの虎》(1789),《神は至純の愛》(1790)をはじめとして膨大な著作がある。執筆者:岡部 雄三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by