えび芋料理(読み)えびいもりょうり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「えび芋料理」の意味・わかりやすい解説

えび芋料理
えびいもりょうり

京都の郷土料理。芋棒の名前が一般的である。江戸中期、大坂方面から物資を積んで北海道に運んだ船は、帰りにコンブニシンサケタラなどの水産物を積んできた。コンブの加工品は大坂の名物になり、ニシンは京都名物のにしんそばになった。開かずに干したタラを棒だらというが、これは京都特産のエビイモと味の調和がよく、二つの名前をいっしょにして、えび芋棒だらといった。これが略されて芋棒というようになった。この料理は、タラのもどし方とイモの煮方に特殊な技術が必要である。このほか、エビイモだけの料理もあり、エビイモのあんかけ、エビイモの旨煮(うまに)、エビイモの揚げだしなどはそれぞれ特色ある料理である。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

長嶋茂雄の用語解説を読む