日本大百科全書(ニッポニカ) 「エメラルド寺院」の意味・わかりやすい解説 エメラルド寺院えめらるどじいんEmerald Temple タイの首都バンコクにある仏教寺院。王宮に隣接し、この国最高の格式をもつ。正式名称はワット・プラ・ケオであるが、高さ61センチメートルの本尊がエメラルドによく似た碧玉(へきぎょく)でできているため、エメラルド寺院の名が生まれた。現王朝の開祖ラーマ1世が1785年に建立し、その後も増築と美化が続けられて、絢爛(けんらん)豪華を極めるタイ様式の堂宇や、大小いくつもの金色の仏塔、多数の彫像を擁する一大建築群に発展した。[紅山雪夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例