デジタル大辞泉 「金色」の意味・読み・例文・類語 きん‐いろ【金色】 金のような輝きのある黄色。こがねいろ。こんじき。「金色の穂波」[類語]黄色い・黄色・イエロー・クリーム色・山吹色・黄土色・浅黄・黄み・飴あめ色・卵色・黄金こがね色・黄色おうしょく かな‐いろ【金色】 1 金属の色。2 金めっき、または、真鍮しんちゅう製の銚子や提子ひさげ。〈易林本節用集〉 こん‐じき【金色】 黄金の色。きんいろ。 きん‐しょく【金色】 きんいろ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「金色」の意味・読み・例文・類語 きん‐しょく【金色】 〘 名詞 〙① =きんいろ(金色)[初出の実例]「触二碧欄一而動二其蘂一也。疑二金色之洗一レ塩」(出典:本朝文粋(1060頃)一一・寒菊戴霜抽詩序〈大江朝綱〉)「其梢にのみ旭日を迎へ、僅に金色(キンショク)を彩れば」(出典:暑中休暇(1892)〈巖谷小波〉四)[その他の文献]〔老子内伝〕② 明るく元気な顔。[初出の実例]「ヲモテニ qinxocuno(キンショクノ) マジワリヲ ムスビ ココロニ ゼヒノ ハリヲ ツカウ」(出典:日葡辞書(1603‐04)) こん‐じき【金色】 〘 名詞 〙 ( 「こん」「じき」はそれぞれ「金」「色」の呉音 )① 黄金の色。こがねいろ。きんいろ。きんしょく。[初出の実例]「ゆめに金色の僧ありて」(出典:観智院本三宝絵(984)中)「彼の如来と申すは〈略〉つねは金色(コンジキ)の光をはなたせましましければ」(出典:高野本平家(13C前)二)[その他の文献]〔水経注‐穀水〕② 仏身の色。また、浄土に往生したものの身の色。[初出の実例]「思ふ事なし給へらば、黄金の堂建てん。こんじきの御像(かた)あらはし奉らむ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)[その他の文献]〔最勝王経‐五〕 かな‐いろ【金色・鉄色】 〘 名詞 〙① 金属の色。また、それに似た色。[初出の実例]「矢は三年竹のきはめてふしちかきに金色(カナイロ)なるを」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)「身共が刀と焼刃、鉄色(カナイロ)、寸分違はぬ希代の業物」(出典:歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)序幕)② 金メッキの、また、真鍮製の提子(ひさげ)や銚子。[初出の実例]「常御所の御具足注文〈略〉御かないろ」(出典:室町殿行幸記(1437)) きん‐いろ【金色】 〘 名詞 〙 金のような光沢のある美しい黄色。黄金色(こがねいろ)。山吹色。こんじき。きんしょく。きん。[初出の実例]「汚れた縮緬の帯にはにっけるの鎖をだらしなく巻き、金色の龍頭は仄かに見(あら)はれて灼鑠たり」(出典:当世文学通(1889)〈内田魯庵〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「金色」の読み・字形・画数・意味 【金色】きんしよく・こんじき 仏身の色。〔水経注、穀水〕昔の、に大人の金色なるを見る。項に白光を佩ぶ。以て群臣に問ふ。或ひと對へて曰く、西方にり。名づけて佛と曰ふ。形、陛下のみるの如しと。~を天竺に發し、經像を寫し致す。字通「金」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
色名がわかる辞典 「金色」の解説 きんいろ【金色】 色名の一つ。黄金こがね色ともいう。英名はゴールド(gold)。JISの色彩規格に含まれるが、文章表現による定義はされていない。一般に、金属の金のような輝きをもった色のこと。金は元素記号Au、原子番号79の希少金属で、貨幣や宝飾品として用いられるほか、金箔などに薄く延ばして装飾に用いる。漆工芸の蒔絵まきえでは金粉を散らす。金色を4色印刷に用いるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックで正確に表すことはできないが、写真で撮影した金による造形物は撮影技術と印刷技術が優れていれば近い色が出せる。より正確に金色を表現したいときは金色のインクを使う。表紙のタイトルなどには金箔、または金箔に見える素材を使って箔押しをすることがある。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報