化学辞典 第2版 「エリトリナアルカロイド」の解説
エリトリナアルカロイド
エリトリナアルカロイド
erythrina alkaloid
熱帯に産するマメ科Erythrina属に含まれるアルカロイドの総称.大部分がヒドロインドール構造を含むエリトリナン骨格を有している.A環が芳香核のエリソジン型のものと,まったく芳香族を含まないエレイトロイジン型のものに分けられ,前者を芳香族エリトリナアルカロイドとよぶことがある.芳香族エリトリナアルカロイドは,イソキノリンアルカロイドに分類されることもある.クラーレ様の麻ひ作用を有する.他科の植物より,B環が七員環のホモエリトリナン骨格をもつアルカロイドも見いだされている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報