エンルム岬(読み)えんるむみさき

日本歴史地名大系 「エンルム岬」の解説

エンルム岬
えんるむみさき

様似町市街の南に突き出した岬で、中生代白亜紀の斑状の半深成岩からなり、最高地点は約七〇メートル。谷「蝦夷紀行」には「シヤマニ海中に、右山あり。シヤマニの出崎、岩山にて、浜辺切通せず。此出崎をヒラウといふ」(寛政一一年六月八日条)とある。また海に突き出した景観は蝦夷地踏査に訪れた人々の目をひき、「東徼私筆」はホロイツミの方から眺めると相州江の島(現神奈川県藤沢市)のようだと記す(安政四年七月二八日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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