デジタル大辞泉
「みどり」の意味・読み・例文・類語
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みどり
宇宙開発事業団 (→宇宙航空研究開発機構 ) の開発した地球観測プラットフォーム技術衛星 (ADEOS) 。H-IIロケット4号機で,1996年8月に種子島宇宙センターから打ち上げられた。高度約 800km。極軌道プラットフォーム計画の時代にさきがけて,将来型衛星に必要となるプラットフォーム技術を開発し,宇宙開発事業団の開発する2種類の観測機器と,通商産業省 (現経済産業省) ,環境庁 (現環境省) ,アメリカ航空宇宙局 NASAおよびフランス国立宇宙研究センターがそれぞれ開発した6種の観測機器を搭載。搭載された計8種類の観測機器からは,海上の風向風速,海色,海面,水温等の海洋観測データ,オゾンや二酸化炭素などの大気中の微量成分の観測データ,および陸域の高分解能観測データなど,さまざまなデータが取得でき,今日の重要課題となっている地球規模の環境問題を解明することが期待された。 1997年6月太陽電池パドルの事故により運用を断念したが,それまでに得られたデータは大きな成果を上げている。 2002年 12月「みどり」2号が打ち上げられた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報