オオアワビゴケ(読み)おおあわびごけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオアワビゴケ」の意味・わかりやすい解説

オオアワビゴケ
おおあわびごけ
[学] Cetraria nephromoides Nyl.

地衣類ウメノキゴケ科の1種。日本ではブナなどの大木の幹に着生する葉状地衣。地衣体は楕円(だえん)ないしは円形に広がり、直径20センチメートルぐらいになる。表面は淡黄緑色で、滑らかであり、ややつやがある。裏側は淡黄褐色で、白色の擬杯点(ぎはいてん)が多数散生し、網状のしわがある。子器は葉状体の縁の裂片状になった部分の裏側につき、円盤状で、中は褐色をしている。分布は北海道から九州にかけ、台湾、朝鮮半島にも産する。

[佐藤正己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android