オオカマキリ(読み)おおかまきり(英語表記)Chinese mantis

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオカマキリ」の意味・わかりやすい解説

オオカマキリ
おおかまきり / 大蟷螂
大螳螂
Chinese mantis
[学] Tenodera aridifolia

昆虫カマキリ目カマキリ科に属する昆虫。日本産のカマキリ類中では最大で、本州以南、東南アジアにまで分布し、草むらや樹上にすむ。カマキリによく似ているが、やや大きく、体長75~90ミリメートル。体は緑色ないし褐色。後ろばねは基部付近に紫黒色部分があり、ほかの大部分が褐色になるが、カマキリはこの部分が透明なので区別される。成虫は夏の終わりごろから秋にみられ、球形卵嚢(らんのう)を産む。卵(らん)越冬をする。

[山崎柄根]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「オオカマキリ」の解説

オオカマキリ
学名:Tenodera aridifolia

種名 / オオカマキリ
解説 / 林の中や草原などに多く見られます。体は緑色またはかっ色です。後ろばねに紫色のもようがあります。
目名科名 / カマキリ目|カマキリ科
体の大きさ / 70~95mm
分布 / 本州、四国九州、南西諸島
成虫出現期 / 8~11月

出典 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫小学館の図鑑NEO[新版]昆虫について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオカマキリ」の意味・わかりやすい解説

オオカマキリ

「カマキリ類」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオオカマキリの言及

【カマキリ(蟷螂∥螳螂)】より

…世界から約1800種が知られるが,日本には約10種を産する。ふつうによく見られる種類は,オオカマキリTenodera aridifolia(イラスト)やカマキリT.angustipennisで,前者はやや大型で体長7~9.5cm,卵囊は球状,後者は体長7~8cm,後翅が大部分透明であることと卵囊が細長いことにより前者と区別される。ハラビロカマキリHierodula patellifera(イラスト)は体長5~7cm,前胸が太めで,つやがある。…

※「オオカマキリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android