化学辞典 第2版 「オキサゾリン」の解説
オキサゾリン
オキサゾリン
oxazoline
C3H5NO(71.08).オキサゾールのジヒドロ誘導体の名称で,二重結合の位置を示した次の3種類の構造が考えられるが,無置換体は2-オキサゾリンのみが知られている.2-ホルムアミドエタノールに塩化チオニルを作用させるか,N-(2-クロロエチル)ホルムアミドに水酸化カリウムを作用させると生成する.無置換2-オキサゾリンはピリジン臭をもつ無色の液体.沸点98 ℃.1.075.エタノール,エーテルに可溶.最近,オキサゾリンという名称は,IUPAC名でもCA名と同じように,オキサゾールのジヒドロ体として命名することになった.[CAS 504-77-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報