オキサゾール(読み)おきさぞーるでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オキサゾール」の意味・わかりやすい解説

オキサゾール(データノート)
おきさぞーるでーたのーと

オキサゾール
分子式C3H3NO
分子量69.1
融点-87~-84℃
沸点69~70℃
比重1.05
屈折率n17.5/D 1.4285

オキサゾール
おきさぞーる
oxazole

環内に酸素と窒素各1原子ずつをもつ5員環複素芳香族化合物総称。1,3-オキサゾールと1,2-オキサゾールの2種類の異性体があるが、後者イソオキサゾール別名でよばれることが多く、単にオキサゾールというときは1,3-オキサゾールをさす。この化合物は1,3-オキサゾール-4-カルボン酸の脱炭酸により得られる。無色ピリジンに似た悪臭をもつ液体で揮発性がある。水と混じり合い、弱い塩基性を示す。

[廣田 穰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オキサゾール」の意味・わかりやすい解説

オキサゾール
oxazole

化学式 C3H3ON 。複素環式化合物一つ。酸素,窒素各1原子が五員環構成にたずさわっている。1,2-と1,3-の2つの異性体がある。1,3-オキサゾールは無色の揮発性液体で,比較的不安定な化合物である。

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