ホルムアミド

化学辞典 第2版 「ホルムアミド」の解説

ホルムアミド
ホルムアミド
formamide

CH3NO(45.04).HCONH2.ギ酸アミドともいう.一酸化炭素とアンモニア高温,高圧で反応させるか,アンモニアガス中でギ酸アンモニウムを加熱すると得られる.無色無臭の油状液体.分解点210.5 ℃,沸点110 ℃(2.6 kPa),融点2.5 ℃.1.1334.1.4472.吸湿性.水,エタノールに易溶,エーテルに微溶,ベンゼン,クロロホルムに不溶.極性の大きい高分子,各種金属の塩化物硫酸塩溶媒として,また,麻酔剤凍結防止剤に用いられる.わずかであるが皮膚粘膜をおかす.[CAS 75-12-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホルムアミド」の意味・わかりやすい解説

ホルムアミド
formamide

化学式 HCONH2 。無色,無臭の液体で融点 1.8℃,沸点 210.5℃。水,アルコール,エーテルと混合する。ギ酸アンモニウムの加熱によって生成。溶媒として使用され,カゼイン,グルコースタンニンデンプンポリビニルアルコール酢酸セルロースナイロンなどの高分子化合物や,銅,鉛,亜鉛スズコバルト,鉄,アルミニウムなどの塩化物,酢酸のアルカリ金属塩などをよく溶解する。

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